ゆらゆら帝国でお昼寝中…

〜中身は空洞です〜

【第十二夜】円と12

子供の時に、時計の読み方覚えるのってわりとコツが要りませんでしたか?
同じように、子供に時計の読み方を教えるってのもなかなかムズカシイような気がします。
ってのも、時間や暦って、60で繰り上がったり、12が基準だったりするからね。

で、基本は12なわけです。こないだうち、延々と12の話をしたような気がするな。確かいちばん最初にそのことを書いたはず。 ⇒★
12は西洋占星術では、最後の部屋。これまでの部屋でこぼれ落ちたものをすべて引き受ける部屋。
タロットカードでは12は「吊られた男〜The Hanged Man」。外側から見るだけではじっと動きがないようでも、内面はものすごく激しくて豊かね。
⇒ で、13「死神〜The Death」で刷新されてまた新しい次元に入るのだなー
… おっと。脱線しすぎだ。。。

さて。12について。円について。んなこと考えたことないなー… と思ってたんだけど、自由連想開始。

円環、っていうけど、ぐるっと回ってまた同じルートを繰り返す、と言えばいちばんわかりやすいのは1年のサイクルですね。
1年ってのは、正確には1太陽年。
>太陽が黄道上の分点(春分秋分)と至点(夏至冬至)から出て再び各点に戻ってくるまでの周期のことである。

1年の長さは正確には毎年違う。平均するとだいたい365.2425日だそうで。

なんで円は360°なんだろうなー… と思ったんだけど、おそらく1年が365日だからその近似値としての360だったんじゃなかろうか。
⇒ 古代バビロニアでは、1か月30日×12=360日として数えてたそうです。30日ってのは、月の周期(約28日)も関係しそうだな。
(ちなみに1ドル=360円だったのも、「円」だったかららしい。ホントに〜?!)

なんにせよ、古代から世界各地で時間を測るときの単位は、12が基準になってたわけで。
中国の場合でも、十二次⇒十二辰 って区分があった。さらには地上の区分(?)としての十二位もあった。
どれも字がものすごく難しい。。。
で、このうちの十二辰に当てはめた記号、ってのがいわゆる「十二支」。
これは動物の名前だったわけじゃなくて、そもそもは記号だった、と。この十二支は、いろんな単位として用いられた。

例えばこれ。方角。


子午線(しごせん)って言いますでしょ? 北極点と南極点を結ぶ線をうんにゃら…みたいな。
あれは、子(ね)が真北、午(うま)が真南を示すからなんですよね。

あとはー… そうだな。いわゆる鬼門のことを「丑寅(うしとら)の方角」と言ったりしますよね。丑寅は北東。
⇒ なんで丑寅が鬼門なのかって話はまた改めます。

それから時刻もあるね。

草木も眠る丑三つ時… って言いますが、あれっていったい何時だろ? と昔から不思議に思ってました。
えーと… 丑の刻とは午前1時から3時までの頃で、その2時間を4つに分けた3番目が丑三つ時。
ということは、午前2時から2時半の頃ですね。現代ではまだまだ起きてる人がいっぱいいる時間だな〜(笑)

午前、午後ってのはいまでも日常的に使われる言葉ですけど、「正午」つまり午(太陽がいちばん高く空に上ってる)の時間より前を午前、それより後を午後って呼んでるわけですね。

それから季節。


※ 数詞でだいたいの月を振ってあるけど、現行の暦とぴったりは一致しないです。だいたいの目安ってことでよろしく〜。


現代人的には、ここがたぶんいちばん抵抗があってひっかかりやすいポイント。
どう考えても、日常的な感覚だと冬ってのは1月とか2月で、7月とか8月が夏だって思いたくなるわけですし、なにより「土用」てのがピンとこない。
「土用=うなぎ」くらいの感じですよね。はっきり言って。。。
(夏のうなぎはホントは旬じゃないのに、なんとか売ろうとして平賀源内がキャッチコピーをつけたのが「土用のうなぎ」なんでしたっけね〜)

そもそも土用は夏だけじゃなく、他の季節にもあります。それぞれの季節が終わるときに、切り替え時みたいなものが「土用」であります。
読んで字のごとく、土性に属するのが土用の季節です。
(土用波、ってのは各土用のころの特徴なのかしらん?あとで調べてみよー。)

基本的にはこう。春=木性、夏=火性、秋=金性、冬=水性 で、それぞれの季節の最後に土用が付加されます。

あとは… 正月ってのは立春なんですよね。(寅の季節から1年が始まるってことなのねー)
「東洋の占いでは1年は節分(立春)で切り替わります」って、とりあえず丸覚えしたりなんかするわけですけど、たぶんなんで正月が立春なのか?っていう理由は考えといて損はないように思います。
というわけで、近日中にそれは書こう。

なんか、手近にあったのが筆ペンだったから、筆ペンで書いてみたらなんか東洋チックでおもろい。
これからも東洋系の図を書くときは、なるべく筆ペン使用にしてみようかと思います。