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〜中身は空洞です〜

【第十四夜】十二支一覧(其の壱)

現代人的にまずちとハードルが高いのは、「子」とか「卯」とかの漢字を見たときに、それがどの季節を表しててどんな意味なのかってのが即座にはわかんないこと、かもしれません。
まぁ… 惑星の記号と象意を覚えるのとおんなじようなものなのかもしれないですが。
なまじこちらは漢字だってことと、十二支の動物のイメージからちょっと離れられないと、なかなか簡単にいかないかもしれません。

が、つべこべいわずにとっとといってみよー!


○ 子(ね)〜水気正位/北/午後11時〜午前1時/大雪〜小寒

子は十一月。陽気動き、万物滋するなり。
子という字は、人間の頭と手足の形、または万物の下から滋り、生ずる形に象るという。
地雷復」すなわち、長い陰気(秋から冬にかけて昼の時間が短くなり、陽が短くなる)の季節が終わりに近づき、陽気(冬から春にかけて昼間の時間が長くなり、陽が長くなる)が増す境目。
水の質が強いので、学問、知恵、母(滋養の水)、創造性、芸術、産み育てる。


○ 丑(うし)〜土気、水気の終わり/北北東/午前1時〜午前3時/小寒立春の前日

丑は紐なり。十二月。万事動いて事を用う。
陽気が天高く昇りつめて、紐で結ばれたように動かず、地上に降りてこない状態。丑は、季節、一年、一日の境の時。
丑の季節は厳しい寒さがあるが、内部にはぬくもりがあり、万物を育成する力になる。
丑は北方の土。湿っぽく暗く寒いが、粘り強さと探究心の強さ。スピード感はないが着実。内面の暖かさ。


○ 寅(とら)〜木気の始め/東北東/午前3時〜午後5時/立春啓蟄の前日

寅、正月陽気動き、黄泉を去り、上出せんと欲するも陰、なお強き也。陽気とともに地中の生物が地上に現れること。
「いちにのさん」というように、三番目の寅は、本格的な稼働を示す。動くこと、動き始めること。
生まれ出でること。現れ出ること。木気の「曲直」「動」を本性とする。


○ 卯(う)〜木気正位/東/午前5時〜午前7時/啓蟄清明の前日

卯は茂なり。万物茂なり。卯は象形文字で、新芽がふたつに分かれて地上に出ている形とも言われる。
卯が司る東は、太陽が昇る世界。陽気がますます強くなる万物茂盛のところ。増えること。
太陽が陽炎のようにぼやける季節。華美、不安定。


… とりあえずここまで。つづく。