ゆらゆら帝国でお昼寝中…

〜中身は空洞です〜

追記: 陰陽論の補足

陰陽説、なんかいろいろ思いついたんで追加しときます。

陰陽互根
陰があれば陽があり、陽があれば陰があるように、互いが存在することで己が成り立つ考え方。
→ ごくごくわかりやすい例でいえば、光と影、善と悪 みたいなもんですねー。

陰陽制約
提携律とも言い、陰陽が互いにバランスをとるよう作用する。陰虚すれば陽虚し、陽虚すれば陰虚する。陰実すれば陽実し、陽実すれば陰実する。
→ 自分がにこにこしてれば相手もにこにこするし、自分がむすっとすれば相手もむすっとする、みたいな。

陰陽消長
拮抗律とも言い、リズム変化である。陰陽の量的な変化である。陰虚すれば陽実し、陽虚すれば陰実する。陰実すれば陽虚し、陽実すれば陰虚する。
→ 相手が負けるとうれしい、自分が負けると相手が喜ぶ、みたいなもんかな。

陰陽転化
循環律とも言い、陰陽の質的な変化である。陰極まれば陽極まり、陽極まれば陰極まる。
→ 幸せの絶頂!からはいつか必ず転げ落ちるのですわ。でも明けない夜もないからね、みたいな。

陰陽可分
交錯律とも言い、陰陽それぞれの中に様々な段階の陰陽がある。陰中の陽、陰中の陰、陽中の陰、陽中の陽。
→ こないだ書きました。女っぽい女、男っぽい女、女っぽい男、男っぽい男、みたいな。

そういえば… 早稲田にある穴八幡宮一陽来復のお守りってご存知ですか?

毎年、冬至の日に売り出されるんですよ。「一陽来復」ってどういう意味かご存知でしょうか?
冬至の話は、むかーしここで書きました →★

冬至を含む旧十一月(子月)は、易の消長卦では「地来復(ちらいふく)」。陰がつきて新たに一陽がはじめて萌すという「一陽来復」である。「子(ね)」の象徴する一陽来復冬至を契機に陰から陽絵の転換の軌であると同時に、陰気の終わりと陽気のはじまりの二者を一つにしていると見做すことができる。
繰り返せば、冬至を含む子月は、陰気がつきて一陽来復の陽気の始め「陽始」であると同時に、陰気の終わり、「陰終」である。


なんというか…
人気絶頂状態っての、いつまでも続きませんよね。必ずいつか終わる。
燃え盛る恋愛感情も、いつまでも続きませんよね。必ずいつか終わる。

平家物語じゃありませんが、栄華は必ずいつか終わる日が来るのですよ。
昇りつめたら、あとは下りるしかないのです。

でも、逆に考えたら、落ちるところまで落ちたら、必ず上向いてきます。
中途半端に止めると、やっぱりそのあとリバウンドして下がります。
涙が枯れるまで泣いて泣いて泣いたら、そのうち元気はでるもんです。

「陽転」とか「陰転」で検索をかけると、株のサイトが多々ヒットするのがおもしろいな〜〜〜!!!と思ってます。
あれこそまさに、上がりきったら落ちる、落ち切ったら上がる、の世界なんですね、きっと。

まぁそういうわけで、陰が極まる冬至はやっぱり特別な日だったわけです。
太陽の力がミニマムに弱まる日、そしてそこから復活して太陽が力を取り戻す(日照時間が長くなる)日。
クリスマスが冬至の近辺にあるのは、もともと冬至を祝ってた民俗宗教と習合したからだ、と言われてます。
そのくらい民族を問わずあちこちで冬至夏至は特別な日だったに違いないと思います。

あ。日本では夏至の時期は梅雨に重なるから、おそらくあんまり重視されなかったんでしょう。
夏至&丙午の話は、このまえここで書きました。 →★