2015/01/05 大室山 @伊豆半島
伊豆半島にぽこっと、お饅頭のような、ボタンのような、不思議な山があるなぁ…とは、以前からずーっと気になっていました。(そのうち海から見た写真撮ってUPします)
ついにやってきました。「大室山」というのですね。
どーん。まるい。標高580mの火山だそうです。
大室山に行く際の最寄り駅は、伊東駅、または伊豆高原駅。シャボテン公園の真ん前です。徒歩での登山は禁止されているので、みんなリフトで登ります。年末年始に雪が降ったようで、この日の北斜面には雪が残っていました。
じゃーーーん。頂上駅からは、目の前に富士山と海。
凄いね。しかしここで大きな問題が!
じっくりご覧下さいませ。リフトの駅ではこのようなご案内が配られています。
大室山には、全国でもたぶん珍しく単独で磐長姫(イワナガヒメ)が祀られています。
磐長姫は、美女の誉れ高い木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ=富士山の女神さま)のお姉さんで、容姿はいまひとつ…しかし岩のように丈夫で永遠に続く命があったとか。それなのに、二人を娶った天孫ニニギは、コノハナサクヤヒメだけを大切にして、イワナガヒメを邪険にして実家に送り返しちゃったんだって。あらら。実家のお父さん(大山祇神=オオヤマツミ)は怒って、「コノハナノサクヤビメを差し上げたのは天孫が花のように繁栄するようにと誓約を立てたからであることを教え、イワナガヒメを送り返したことで天孫の寿命が短くなるだろうと告げた」と言い伝えられております。
ふう。。。人生は難しいのぉ。というわけで、ここでは「景色が素晴らしいね〜!」と言いましょう。
おお〜!伊豆高原の向こうには伊東の街。真鶴半島や、相模の国の大山、三浦半島までしっかり見えます。(房総半島は霞んでいて見えなかったけど、空気がクリアなら見えるそうです)
大室山、火口はこんなふうに窪地になっています。下にはなぜかアーチェリー場が…
伊豆半島形成の歴史。おもしろい!
大室山は「スコリア丘」という種類なのですね。
お鉢巡りのように、火口の周りをぐるりと一周できる遊歩道がありますので、さっそく行ってみましょう。あ。そのまえに…
たぶん、もともとはこちらを拝んでいたのでは?
拝殿。「7月にはお祭りがあって、大勢の男たちがお籠もりします」とわざわざ書かれている。そもそも山の神様というのは女神さまとされてきたからこそ「男たちが」ということだし、歴史上いろんな山が女人禁制とされてきたのは、山の神様がオンナだから、という理由でしょう。
伊豆高原側の看板。 へえーーー!の連続。
ぽこぽこと盛り上がった丘は、どれも火山なんですって。ぽっかりと伊豆の瞳=一碧湖が見えます。湾内に浮かぶ島は、熱海沖に浮かぶ初島。
ぐるりと見渡すと、伊豆大島が見えます。確かに大きい!
八ヶ岳地蔵尊
近隣沿岸の漁師たちが相計らい大島に対面した大室山に海上安全、海難防止祈願のため、海運を願って八開き八地蔵尊を大室山山頂に奉納した、とのこと。
ここから火口を覗き込むとこんなかんじ。
ちょうど火口の4分の1くらい回ってきました。
石碑に記されている一句。「伊豆は日のしたたるところ花蜜柑」
暖かく日差し豊かな伊豆の雰囲気がよく伝わってきます。
最高点。標高579.64m
南側の看板。
こちらは山だらけ。天城連山、というのかな。
五智如来地蔵尊
今から約300年の昔相州岩村(神奈川県足柄下郡)の地頭朝倉清兵衛さんの娘さんが9歳で身ごもり、その安産を大室山浅間神社に祈願したところ無事安産したのでお礼に安置したもの、とのこと。
って、ん?9歳?! うーん。いろんな暗喩が入ってそうな話ですね。
どーん。妹さん。 伊豆半島から見ると、真ん中に大きな穴が空いてるのですね。ふだん見てる形とは全然違って、なんだか新鮮です。
降りてきました。登山禁止の看板発見!
みんなが歩いて登ると、山肌が崩れて来ちゃうんだとか。
山にはこうやって草がいっぱい茂っているのですが、毎年二月の第二日曜日に、大規模な山焼きがあるんだそうです。山焼きはすでに700年の歴史があるんですって。うわーーー!見たい。焼きたい!
なんとも不思議なところでした。山焼きのあとは、真っ黒になり、夏には緑に覆われ、冬にはこうして枯れ草色。四季折々見てみたいものです。まずは山焼き、行ってみたいな〜〜〜!
おまけ * おおむろ軽食堂でランチを頂きましたレポ
リフトの山麓駅に、なんだかとってもお洒落なカフェを発見。
ランチ出してくれるんだって!
おー。ちょっとお値段張りますけど、入ってみましょう。
こちらが前菜。器もなんかいいね〜。
地のり麦とろ丼。んまい♪
デザートとお抹茶が出てきました!
まぁ〜〜〜♪ 大満足です^^
大室山いいな〜。これは確実にリピート決定です☆