十字架の花〜クダモノトケイソウ
最近は「クダモノトケイソウ」という名で、お花屋さんやホームセンターの園芸コーナなどで見かけることが増えました。
※ トケイソウ、という和名は、3つに分裂した雌しべが時計の長針、短針、秒針のように見える特徴のある花を咲かせることに由来する。
ぶらぶらぶら〜〜〜ん♪ こーんな実がなります。
どうやら花から甘い蜜や汁がでるようで、蟻が盛んに通ってくるので、特に受粉作業などしなくても、自然と実がなってきました。
で、これが赤くなると、甘酸っぱくて美味しいいわゆる「パッションフルーツ」になるのです。ヨーグルトにかけて食べたりすると、大変美味でございます。
※ 英名 passion flower は「キリストの受難の花」の意味。ラテン語の flos passionis と呼ばれていたのを訳したもの。 16世紀、原産地である中南米に派遣された宣教師たちは、この花をかつてアッシジの聖フランチェスコが夢に見たという「十字架上の花」と信じ、キリスト教の布教に利用した、とのこと。 この植物はキリストの受難を象徴する形をしており、花の子房柱は十字架、3つに分裂した雌しべが釘、副冠は茨の冠、5枚の花弁と萼は合わせて10人の使徒、巻きひげはムチ、葉は槍であるなどと言われた。
ということで、英単語 passion には「情熱」の意味もあるが、この植物の名称での passion は「受難」の意味であって、「情熱」の意味ではない。のだそうです。