ゆらゆら帝国でお昼寝中…

〜中身は空洞です〜

序: 五行(ごぎょう)って何ぞや?

そもそも「陰陽説(いんようせつ)」と「五行説ごぎょうせつ)」は別物であります。
別物なんだけど、中国の春秋戦国時代(紀元前8〜3世紀)から秦、漢(紀元前3世紀〜後3世紀)の長きにわたる時代に次第に統合されて、中身も洗練されて、ひとつ
の理論として完成されたといわれています。
春秋戦国時代は、古くからの伝統的権威が地に落ち、新しい勢力が対立抗争を繰り返す動乱の時代でありました。こんな時代背景の中だったからこそ、複雑に変化する世界をひとたび極限まで単純化し、そこから世界を再構成していこうとする陰陽論(易経)、また五行説の世界が生まれてきた、ということなんだそうな。

はぁ… なんといいますか…*1

… そういえば、南半球に住んでた時に、こんなことを考えましたっけか。
北は暑い。南は寒い。洗面所の水の渦は反対周りに流れる。Down Under(さかさま)の世界。
南半球で、陰陽五行説なんぞ唱えてもなーんか全然ピンとこないだろうなぁ…
厳然とした歴史として、陰陽五行説は中国で生まれて中国に根差してる思想。日本に入って、日本式にアレンジされて伝わってる陰陽五行由来のものもたくさんあるわけですがね。数々の習俗(これらはまたのちほどおりおり書きます)には陰陽五行のエキスがたっぷりふくまれてますし、かの有名な陰陽道(おんみょうどう)はもちろん、中国由来の陰陽五行を日本式に運用したものなのだろうなぁ〜と思います。(詳しいことは知らんのです。スミマセン)

このあたりの中国と日本という存在の差異、温度差、民族や習俗の違い、このへんが私は実はとても気になったりします。(中国鍼灸と日本伝統鍼灸と現代鍼灸の違い、というネタで昔ずいぶんいろいろと考えたりなんかしたことが思い出されます)
占いするにあたっても、おそらく中国式をそのまんま当てはめても… という気がしますし、古来の理論をそのまま…というのもなんだか…
ま、個人的なカンですけどね。これは。


脱線。
ぜんぜん関係ないですが、中国の歴代王朝の名前の覚え方ご存知ですか?
「もしもしかめよ〜♪」のメロディーで歌えばばっちりです。「快傑ハリマオ」の歌バージョンもあるらしいんで、そちらはぐぐってみてください。

殷 周 秦 漢 (いん しゅう しん かん)   〜もしもしかめよ
三国 晋    (さんごく しん)        〜かめさんよ    
南北 隋 唐  (なんぼく ずい とう)        〜世界のうちで
五代 宋    (ごだい そう)         〜おまえほど   
元 明 清   (げん みん しん)       〜あゆみののろい
中華民国    (ちゅうかみんこく)       〜ものはない
中華人民共和国 (ちゅうかじんみんきょうわこく) 〜どうしてそんなにのろいのか

いやぁ……… しみじみ思います。中国の歴史ってなーーーんって長いんだ。殷の前の「夏」王朝は推定で紀元前2100年とかさ……… よくわかんないです。
陰陽五行説の成立は紀元前3世紀としても、伝播して日本に入ってきたのは、だいたい5〜6世紀ですからね。。。

まぁそれでさらに、とにかく! ホントに理屈っぽいんですよ。中国由来のものって絶対。(西洋人の理屈っぽさとはちょっと雰囲気違うんですよね、また)
中医学(っていうジャンルがあるんだけどさ)を習ってた時につくづく思ったけど、中国由来のそのまんまの生の理論ってものすごく理屈っぽくって「あのさぁ。現実よりも理屈としての整合性を優先させようとしてるんじゃね?」って突っ込み入れたくなることが多々ありました。

だから、個人的には算命学はまだいいんじゃないかと思うんですけど、四柱推命系の本読んでたりすると、その理屈っぽさと執拗まで(とか言ったら怒られます???)な理論へのこだわりをひしひしと感じて、正直参ってしまったりもします…

そうだった。。。

だからこそ!「もっと柔軟に現代に即した形に、東洋の占いの理論を翻訳できないもんだろか?」 と大志を抱いたのがそもそもの発端でした。。。
ううう。。。しかしながら、陰陽五行の本ばっかり眺めてたらあっというまにアタマがぐるぐるしてきてしまったーーー(笑)

めげずにあとでもう一回現れます。たぶん。。。

*1:たったここまで書いただけでもくたびれてきました。(笑)うん千年も前からあるものだから、それなりに凄いものなのだろうとは思うけれど、だからといって現代にもそのままなじむのだろうか。
それとも、社会や生活様式がどんなに大きく変わっても、人間の本質というのはうん千年経っても変わらないものなのだろうか。
んなこと言ってたら、東洋の占いなんてやれないな。。。
そもそもこの話、いつになったら現代にたどり着くんだろう。。。